

夏にケアしたい、膝から下のツボ!
東洋医学では、人間の体にはエネルギー(気)が流れる道「経絡」があり、そのエネルギーが発露するポイントが「経穴(ツボ)」と呼ばれます。そしてそのツボは、頭の先から足の指先まで、体の表面に無数に点在すると考えられています。
膝から下には内臓の働きを活発にして血流・新陳代謝を促進するツボが多数あり、湿気がちな夏にケアしたいところです。今回はその中から特に2つをピックアップしてご紹介しましょう。

その① むくみを解消する「陰陵泉(いんりょうせん)」
脛骨の上方にある出っ張り(脛骨内側顆)の下面、脛骨の内縁に沿った少し凹んだところにある「むくみのツボ」です。
水分代謝をアップしてむくみを改善し、排尿障害の改善も期待できます。また食欲不振や嘔吐、下痢、腹痛など消化器系の症状にも効用があります。
その② 消化吸収を良くする「足三里(あしさんり)」
膝を直角に曲げた状態で、親指を広げほかの4つの指をくっつけて膝のお皿の外側に手を当て、薬指の先端が触れる所にあるツボです。食欲不振、消化不良、便秘、下痢など、消化器系の様々な症状の緩和に使われます。
昔から長旅をする時に、夏バテの防止、足や胃腸の疲れをとるためにお灸を据えたそうです。
